家づくりやリフォーム、リノベーションにおいて重要な要素の一つが「デザイン性」になります。実際に、一般社団法人住宅リフォーム推進協議会によって行われたリフォームに関する調査でも、デザイン性の重要さは3位になっており、多くの人が重要視していることが明らかになっています。
その中でも、特に意識して行きたいのが壁紙です。壁紙は、住宅の面積の多くを占めるためデザイン性を左右する非常に重要な要素です。
そのため、リフォームやリノベの際には壁紙選びや張り替えの時には、素材レベルで意識した上で選定をする必要があります。
そこで、こちらの記事では以下のような内容についてご紹介していきます。
- 壁紙の種類について、メリットとデメリット
- 壁紙をリフォームする際の注意点
- 壁紙のリフォームで失敗しないためのテクニック
こちらの記事を参考に、壁紙のリフォームを
成功させて、あなたの理想に近い空間を目指しましょう。
壁紙の種類について
壁紙には材質によって様々な種類があり、それぞれメリットとデメリットがあります。また、最近では機能性壁紙という、住宅でよくある悩みを解決できるものもあります。
こちらの記事では、壁紙の種類についてと、それぞれのメリット、デメリットを簡単にご紹介していきます。リフォーム時の壁紙選定の参考にしてみて下さいね。
紙系壁紙
紙系壁紙は、普通紙や不然紙などの紙を使った壁紙です。
日本ではあまり見かけることはありませんが、欧米ではおよそ6割以上の家庭で使われており、ポピュラーな種類になっています。
素材として使われている紙の種類(和紙、洋紙)によりますが、紙ならではの雰囲気や、かびが生えにくいなどのメリットがあります。
一方で、以下のようなデメリットが挙げられます。
- 水に弱く、汚れやすかったり、破れやすい
- 素材が薄いため下地の凸凹が写ってしまう
- ジョイントが増える分、剥がす際に手間がかかる
このように、紙だからこその独自の雰囲気が出せるものの、水や汚れなどに弱く、破れやすい繊細な素材のため注意が必要です。
織物壁紙
織物壁紙は、植物繊維や化学繊維などを主な素材としたものです。
メリットとしては、独自の素材の雰囲気を出せるため、高級な雰囲気や、重厚な印象を出せる点です。
そのため、一般の住宅ではあまり使われることはなく、ホテルや美術館などの内装を重視した空間などで使われるケースが多いです。
ただし、以下のようなデメリットがあります。
- 値段が高い
- 水や汚れ、ひっかかれるのに弱い
- ジョイントが目立ちやすいため、工事の上手な業者に依頼する必要がある
このように、 高級な雰囲気を重視したお部屋作りをしたい方にはおすすめですが、その分、コストは高くついてしまいます。
ビニル壁紙
ビニル壁紙は、塩化ビニルで作られているか、表面をビニールでコーティングされている壁紙を指します。
最近の住宅では最も多く使われている壁紙であり、デザイン性や、コストパフォーマンスの良さ、張り替えがしやすい点がメリットです。
様々な加工をすることで、機能性壁紙という付加機能をつけられる点も魅力になります。
一方で、燃えないゴミ扱いになるため、処分しにくさや、使われている物質の一部が環境に悪い点が問題となっています。
このように、扱いやすさとコスト面が魅力的な使いやすいのがビニル壁紙の特徴です。
機能性壁紙
ビニル壁紙の一種で、使い勝手の良さを重視した機能性壁紙というものも販売されています。
機能性壁紙を販売している有名な壁紙メーカーには、以下のようなものが挙げられます。
- サンゲツ
- リリカラ
- 東リ
- シンコール など
上記のメーカーはあくまで一例であり、他にも機能性壁紙を取り扱っているメーカーもあります。そのため、このメーカーの壁紙が良い、と決まっている場合は取り扱いの有無について、カタログで確認したり、問い合わせをしてみて下さい。
機能性壁紙は、日本ビニル工業会ビニル建装部と壁紙問屋協議会によって、規格が決められており、以下のようなものがあります。
- 防かび
- 汚れ防止
- 表面強化
- 抗菌壁紙
壁紙の張り替えで気をつけること
それでは、リフォームの際に壁紙の選定などで失敗しないために、気をつけたいポイントについていくつかご紹介していきます。
こちらの項目を参考にして、自分の目指すお部屋に合った壁紙を見つけてみて下さいね。
前の壁紙が残らないようにする
壁紙を剥がして新しいものに張り替えるにあたって、綺麗に前の壁紙を剥がさないと、前の壁紙が残ってしまい、新しい壁紙を貼った後に凸凹が残り、見た目が悪くなってしまいます。
そのため、壁紙をキレイに張り替えるために、以下のような対策を取るようにしましょう。
- 業者に前の壁紙をしっかり剥がしてもらう
- 貼り替える壁紙は厚いものを選ぶ
このように、貼り替え後の見た目が美しくなるように、壁紙のリフォームの際は前の壁紙を綺麗に剥がす必要があります。
壁紙の実物を見て選ぶこと
壁紙を選ぶ際に実物を見た上で判断することは重要なポイントの一つになります。
一般社団法人住宅リフォーム推進協議会の調査によると、戸建て、マンション問わず内装材の情報収集の際に、最も利用されているのはインターネットであると明らかになっています。
インターネット上での情報収集は、手軽に行なえる一方で、以下のような失敗に繋がる原因となります。
- ネットで見たのと色が触わり心地などが違っていた
- 部屋の雰囲気と合っていなかった
- 一部だけ壁紙のリフォームを行なった場合、その部分だけ浮いてしまった
そのため、壁紙の張り替えを検討する際は、自分の目で実物を確認したり、店舗で話を聞きながら選定することで、失敗のリスクを減らせます。
このように、インターネットではなく実物を店舗で確認しながら、リフォーム用の壁紙を選ぶのがおすすめです。
フォームやリノベの失敗を避けるためにインテリアコーディネーターに相談するのがおすすめ
リフォームやリノベの壁紙選びで失敗したくない方は、内装材のショールームスタッフやインテリアコーディネーターに相談するのがおすすめです。
インテリアコーディネーターとは、内装からインテリア全般、住宅の設備などに関して専門的な知識を持った人達です。幅広い知識や、ノウハウを元にリフォームやリノベに関しての相談ができます。
個人の方に直接相談したり、ショールームによっては専属のインテリアコーディネーターが在籍している場合もあります。
そのため、少しでも理想のお部屋を実現させるためにも、気軽に相談してみて下さい。
まとめ
- 壁紙には、素材で分類すると、紙系壁紙、織物壁紙、ビニール壁紙の3種類に分けられ、それに加えて特定の機能に長けた機能性壁紙がある
- 壁紙を張り替える際は、実物を見ながら選んで後から部屋に合わなかった…ということがないように注意が必要
- 壁紙の選定でお困りになった際には、インテリアコーディネーターなどに相談しながら選ぶのがおすすめ
このように、壁紙にはさまざまな種類があり、それぞれメリットとデメリットがあります。
また、貼り替えの際や選定時も部屋のイメージを壊してしまわないように注意が必要です。
そのため、もしも少しでもお悩みになる場合は専門家であるインテリアコーディネーターなどに相談してみるようにして下さいね。
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