「統一感のある、心地よい部屋にしたい!」
「かっこいい部屋にしたい!」
「おしゃれな部屋にしたい!」
でも、インテリアコーディネートって難しくてよくわからない・・・
そんな悩みを持っている方、必見!
この記事では、家具やインテリアについて調べているとよく耳にする
「まずは、理想のインテリアのイメージを探してみましょう」の落とし穴から
部屋の印象を左右するカラーコーディネートの考え方・方法まで
分かりやすく解説していきます。
後編の記事「失敗しない家具色の選び方〈実例解説〉」では、ナチュラルインテリア・モダンインテリアを例にあげて、具体的に解説しています。
- 海外インテリアと、間取り・色彩計画が好きなインテリアコーディネーター
- 大手住宅メーカー勤務・家具ショールーム勤務・フリーランス 多様な働き方を経験
- 資格:インテリアアカデミー認定講師、インテリアコーディネーター、整理収納・色彩等
↓コーディネートの実例が見たい!という方に、ぴったりな内容です。
家具選びで失敗したくない方は、ぜひ最後まで読んで、インテリアコーディネートの参考にしてくださいね。
「まずは、理想のインテリアのイメージを探してみましょう」の落とし穴
家具やインテリアについて調べているとよく耳にする「まずは、理想のインテリアのイメージを探してみましょう」というフレーズ。
理想のインテリアのイメージを持つことは、つくりあげたい部屋の雰囲気や方向性を決めるうえでとても大切なことなのですが、買う機会が少ない家具の場合は何から始めたらいいのか分からず
- 「とりあえず」インターネットや雑誌などで情報を集めてみる
- 「なんとなく」インテリアショップに行ってみる
というパターンが多いのではないでしょうか?
ところが、「とりあえず」「なんとなく」理想のインテリアや家具を探し始めると、せっかくたくさんの時間と労力をかけてリサーチしても、購入した後に「何か違う・・・」という落とし穴にはまってしまうことが・・・!
「家具選びで失敗したくない・・・!」と思ってリサーチしているのに、満足のいかない結果になるのは避けたいですよね。
本来ならば、道しるべとなるはずの
「理想のインテリアのイメージを探すこと」
の落とし穴とは、何だと思いますか?
それは
「あなたの部屋に使われている色」を知らずに家具を探し始めること。
なぜなら、実際にインテリアコーディネートをする「あなたの」部屋と、理想のイメージの部屋の写真では「床の色が違う」など、そもそも内装や条件が違う場合があるからです。
また、実店舗でもインターネット上でも、多くのインテリアショップでは、家具が素敵に見えるようにディスプレイされていることがほとんど。
暮らしのイメージが湧きやすいように、トータルコーディネートされた部屋に家具が置かれていることもあります。
ディスプレイされた部屋の「床の色・ドアの色」は
「あなたの部屋に使われている色」と同じ
または近いでしょうか?
たとえば
あなたの部屋は「落ち着いた、暗めの色の床」なのに
ディスプレイされた部屋は「明るい色の床」だとしたら?
インテリアショップでは良く見えても、あなたの部屋にその家具を置いてみたら
「家具は好きだし素敵なのに、なんだか思い描いていたインテリアと違う・・・」
ということになりかねません。
だからこそ、まずはベースカラーを知ることが大切なのです。
理想のインテリアの写真を「あくまでイメージ」として捉える分には問題ありません。
ですが、すでに完成した部屋(内装の色や素材が決まっていて変えられない空間)に置く家具を選ぶ場合には、
「あなたの」部屋に使われている色、特に大きな面積を占める「床・壁・ドアの色」を意識して、理想のインテリアのイメージを探すことが大切です。
イメージ探しの時点で「あなたの部屋に使われている色」を把握できていれば
特に「色」選びでの失敗を防ぐことができます。
インテリアショップで楽しく家具を探しているとうっかり忘れてしまいがちなので
部屋に使われている色が分かる写真を撮って
「あなたの部屋」と「購入する家具」を見比べながら選ぶようにしましょう。
「部屋に使われている色」はどんな色?
いきなり聞かれると、意外と答えられないのが「部屋に使われている色」。
床、壁、天井、ドア、窓枠、幅木、回り縁、置いてある家具の色・・・
あなたの家では、どのような「色」が使われていますか?
すみません、その前に
「幅木」「回り縁」って何ですか
暮らし慣れた自宅では
「床やドアの色なんて気にしたこともなかった!」
という方も多いのではないでしょうか。
新居を建築中で実際の部屋がまだ完成していない方、すでに完成している建物に引越しが決まっている方も
「そこまではチェックしていなかった!」というケースが多く、知っているようで知らない、言われないと意識しない部分かもしれません。
ところが、実はここに失敗しない家具選びの鍵が隠されています。
なぜなら、部屋全体と家具の色が「調和すること」で、素敵なインテリアコーディネートに必要不可欠な「統一感」「際立ち」「心地よさ」などが叶えられるからです。
家具やインテリア雑貨ひとつひとつは自分が好きなモノのはずなのに、部屋に置くとなんだかしっくりこない・・・という状況に陥ってしまう原因のひとつは
「部屋に使われている色」と「選んだ家具の色」が調和していないから
なのです。
逆に考えれば
インテリアコーディネートを計画するうえで基準になる「部屋に使われている色」が分かっていれば、大きな失敗は防げるということです。
まずは、ベースカラーを知ること。
これが、素敵なインテリアコーディネートへの近道です。
- 床・壁・天井など
▶ ベースカラー(基調色)部屋全体の約70% - 家具・カーテンなど
▶ アソートカラー(配合色)部屋全体の約25% - クッション・小物など
▶ アクセントカラー(強調色)部屋全体の約5%
調和する色が分かれば、失敗しない
- 部屋に使われている色を知る
- その色に関連付けて、家具やまわりのアイテムを選ぶ
このステップを踏むことが、失敗しない家具選びのポイントになります。
これは、「リピテーション」と呼ばれる、インテリアコーディネートのテクニックです。
リピテーションとは、2色以上の色を「繰り返す」ことで調和をもたらすコーディネート法のこと。
新しい家具やインテリア雑貨を足す場合、もともと「部屋に使われている色」とリンクさせて色を選べば違和感なく空間に溶け込み、調和のとれたインテリアコーディネートを実現できます。
- 床の色
- 建具(ドア・窓枠など)の色
- まわりの家具やカーテンの色
- 壁の色
壁の色が「白」ではなく、部分的に他の色や柄を使っている「アクセントクロス(壁紙)」がある場合には、その色もチェックしましょう。
床は、部屋全体に占める「水平(横の目線)」の面積が大きいこと、そして、壁やドア、カーテン、背の高い家具などは「垂直(縦の目線)」の面積が大きいため視界に入りやすく、インテリアの印象を左右します。
ベースカラーは「家具の背景」になる部分でもあるので、必ず確認してから家具を選ぶようにしましょう。
家具の色は「水平(横の目線)」の面積が大きい「床の色」を基準にするのがおすすめ
家具の色は「床の色と同じ色(または同程度の明るさの色)」
もしくは「床の色より濃い(暗い)色」を選ぶことがポイントです。
将来的にまだ引越しする予定があるのなら
引越し先の「床の色」が明るくても暗くても、どちらの場合でも合わせやすい「濃い色の家具」を選ぶのがおすすめです。
「垂直(縦の目線)」の面積が大きい「建具と同じ色」を選ぶのもおすすめ
たとえば「明るい色の床+濃い色の建具(ドアなど)」の場合には
家具の色は建具の「濃い色」に合わせると「統一感」と「際立ち」のバランスがよいインテリアコーディネートになります。
- 「部屋に使われている色(ベースカラー)」を基準にする
- 「水平」「垂直」を意識する
まとめ
「インテリアコーディネーターが教える!失敗しない家具の選び方」
今回は「ベースカラー」や「リピテーション」など、カラーコーディネートを中心にご紹介しましたが、いかがでしたか?
家具を選ぶときには、ついつい「家具そのものだけ」に注目してしまいがちですが、実際にインテリアコーディネートをする「あなたの」部屋に使われている色を把握することが、失敗しない家具選びの鍵になります。
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