家具選びで失敗したくない方へ
今回は、ナチュラルインテリア・モダンインテリアを例にあげながら、失敗しない家具色の選び方・コーディネートのポイントを具体的にご紹介していきます。
インテリアショップでは良く見えても、あなたの部屋にその家具を置いてみたら
「家具は好きだし素敵なのに、なんだか思い描いていたインテリアと違った・・・」
と思ったことはありませんか?
この記事を最後まで読めば、その理由が分かるはず!
また、今回は「失敗しない家具の選び方」後編として、「実例」を中心に解説していますが
前編では、家具選びの前に知っておきたい「カラーコーディネートのコツ」を詳しくご紹介しています。
- 海外インテリアと、間取り・色彩計画が好きなインテリアコーディネーター
- 大手住宅メーカー勤務・家具ショールーム勤務・フリーランス 多様な働き方を経験
- 資格:インテリアアカデミー認定講師、インテリアコーディネーター、整理収納・色彩等
↓前編をはじめに読むと、今回の記事の内容がさらに理解しやすくなります。
ベースカラーを基準にしたコーディネート例 〈ナチュラルインテリア〉
「床」「壁」「幅木」など、ベースカラーを基準に家具の色をコーディネートしている例です。
部屋に使われている色を繰り返す「リピテーション」を取り入れると、統一感のある素敵な空間に仕上がります。
部屋の中で使う「木の色」は2色までに抑え
ソファやカーテンなどの「布の色」は同じ色合いにするなど
素材ごとに色を揃え、調和させることが大切です。
「木部色」の選び方
「木部色」とは、家具の「木」が使われている部分の色のこと。
ダイニングテーブル、ダイニングチェア、ソファの脚、リビングテーブル、テレビボード、キャビネット、絵の額縁(フレーム)など
- 床の色と同じ、または床の色より濃い色
- 建具と同じ色
この中から1色、もしくは2色までに絞りましょう。
木の色が「白」に近い場合は色数にカウントしなくてもOKです。
特にフローリングの床 +「木」を使った家具の組み合わせでは
部屋の中で使う「木の色」を調和させることが、失敗しない家具選びのポイントです。
たとえば、素材を「木」で揃えていても、床の色は暗くて家具の色は明るすぎるなど「色の明るさの差が大きい」と家具が浮いて見えてしまい、なんだか落ち着かない・・・という原因にもなります。
家具から小物まで、木材を多く用いるナチュラルインテリアでは
「木部色」の統一感が、「部屋全体」の統一感に直結します。
天然木の場合は同じ樹種で揃えると、よりまとまりのあるインテリアコーディネートを実現できます。
知っておきたい! 天然木の「経年変化」
時間・年数の経過とともに、印象や風合いが変わることを「経年変化」と言います。
天然木では経年変化があらわれやすく、使い続けるほどに味わいを楽しむことができます。
ところが、経年変化を知らずに選んでしまうと失敗ポイントになることも。
同じ部屋の中に複数の樹種が使われている場合には特に注意が必要です。
今回は、経年変化で色やイメージが変わりやすい樹種を2種類ご紹介します。
ウォールナット
高級感があり人気のウォールナット。
深みと落ち着きのある「濃い色」のイメージで選ぶ方が多い樹種ですが、時間・年数の経過とともに
深い暗褐色→赤褐色→黄味がかった明るい茶褐色 へ変化します。
日焼けによる影響も受けやすく、よく日の当たる場所に置く場合は経年変化をより感じやすくなります。
ブラックチェリー
初めは、淡くやわらかい色ですが、だんだんと赤みと艶が増していきます。
使い込むほどに深みを増す紅褐色の美しさが魅力ですが、購入当時とその後でかなり変化を感じる樹種のひとつです。
まわりに置く家具との差も大きくなることから、経年変化後の色みを考慮したカラーコーディネートがおすすめです。
「水平」「垂直」の色を揃えたコーディネート例 〈モダンインテリア〉
こちらは、セラミックや金属などの素材を用いたモダンなインテリアで、
「水平面」「垂直面」の色を揃えてコーディネートしている例です。
「水平面(横の目線)」の色を揃える
キッチン「天板」・ダイニングテーブル「天板」・ダイニングチェア「座面」・ソファ・オットマンの色がモノトーン(グレー・ブラック)でまとまっているため統一感があります。
家具に使われている「木部色」は、落ち着きのあるブラウン1色に抑えることで、他の家具と調和がとれています。
「垂直面(縦の目線)」の色を揃える
ベースカラーに含まれる「窓枠」に使われているブラックが、クッションや観葉植物の鉢カバーなどの色にも「リピテーション」されています。
ベースカラーと「水平」「垂直」を意識すると
「際立ち」がありつつも調和のとれたインテリアコーディネートに仕上がります。
インテリアの雰囲気を決める! 家具「脚」の選び方
- ナチュラルなら「木の色」
- モダンなら「シルバー(金属色)」
- ナチュラルモダンなら「ブラック(アイアン)」
など、インテリアイメージに合わせて家具の「脚」の色・素材を揃えることで、ワンランク上のインテリアコーディネートに仕上がります。
「張地色」の選び方
張地色とは、主に家具の「布」「革」「合成皮革」などが使われている部分の色のこと。
ダイニングチェアの座面、ソファ、オットマン、スツールなど
張地色は、グレー・アイボリー・ベージュ・ブラウン・ネイビー・ブラックなど、
「木部色」含め「部屋に使われている色」と調和しやすい色がおすすめです。
「色から感じるイメージ」や「明るさの度合い」に注目して選ぶのがポイント。
たとえば、同じ「グレー」でも、明るい・薄い色から、暗い・濃い色まで様々です。
部屋に使われている色や、理想のインテリアイメージに合わせて張地色を選びましょう。
サンプルで色を選ぶ時の注意点
木部や張地のサンプルは実物より小さいサイズの場合が多く、実際の家具のサイズで使用すると色みが違って見えることがあります。
サンプルの色より明るく・鮮やかに見えます。(色の面積効果)
失敗を防ぐには
できるだけ大きなサンプルで、自然光・照明の光による見え方も確認すると失敗を防げます。
また、ソファなど面積の大きい家具で鮮やかな色やアクセントカラーを使うと、インテリアコーディネートの難易度がぐっと上がります。
次に家具や小物を買い足すときに選択肢が狭まったり、飽きがくる可能性もあるので、長い目で見た選択を視野に入れると安心です。
アクセントカラーや好きな色・柄は、クッションなどの小物やインテリアアクセサリーで取り入れるのがおすすめ。
季節や気分によって気軽にコーディネートを楽しむことができます。
まとめ
「インテリアコーディネーターが教える!失敗しない家具の選び方」
今回は、実例を中心にご紹介しましたが、いかがでしたか?
インターネットやSNSでも簡単に、そしてたくさんのインテリアに触れることができますが、「いいな」「素敵だな」と思ったインテリア・家具の情報を集めた際には、今回ご紹介した家具選びのポイントを思い出して、インテリアコーディネートを楽しんでくださいね。
「実際に家具を見て確認すること」も、家具選びで失敗しない重要なポイントです。
シミュレーションやコラージュをして立体的にインテリアコーディネートを確認できるソフトやアプリもありますので、実物の確認が難しい場合には、ぜひ活用してみてください。
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