インテリアコーディネーター試験にも出題される照明!種類や特徴を紹介します

照明

インテリアコーディネーター試験の出題範囲となる「照明」は、普段の暮らしでも役立つ知識が多くあります。
なかでも出題が多い箇所は、建築家照明の種類ですが、それ以外にも出題されることが多いので、幅広い学習が必要ですね。

また、身近な照明の種類と合わせて、どういった部屋・シーンで使うかを知っておくとインテリアコーディネートに活かせますよ。

今回の記事では、照明の種類や特徴、色温度などについて紹介します。

目次

照明の種類と特徴

照明の種類について、見た目の特徴とそれぞれの特性、部屋に合わせて使うシーンなどを紹介します。

シーリングライト

シーリングライトは日本の住宅では天井に直接設置することが多く、LEDなどの光源を覆う着脱式の乳白カバーが付いているタイプが主です。

丸い形(サークル型)で背が低いタイプが主流となりますが、四角い形(スクエア型)などもあります。部屋全体を照らせるので、リビング・寝室などに使われ、「6畳用・10畳用」といった部屋の大きさに合わせて選べるのが特徴。

また、リモコンとセットで販売されているタイプもあり、明るさを調整できる「調光機能」、時間を設定して点け消しができる機能などもあります。

ダウンライト

ダウンライトは天井に丸い穴を空けて、照明の光源を埋め込むタイプのライトです。シーリングライトなどのスペースがとれない場所でも設置しやすいことから住宅でも使われます。

廊下やキッチンといった限られたスペースの他にも、間隔をあけていくつか設置できることから、リビング・寝室にも採用しやすいです。

アジャスタブルダウンライト・ユニバーサルダウンライトは、照らす方向を変えられるという特徴があります。真下に照らすだけのダウンライトよりも、柔軟性があると言えるでしょう。

ペンダントライト

ペンダントライト

ペンダントライトは天井から吊り下げるタイプです。天井から何センチかコードを伸ばし、その先のシェードが電球を囲っている形が多いです。シェードは傘のような形だったり、電球をまるまる覆っているものあり、素材も様々。

そのため、和紙のシェードのペンダントライトを和室に取り付けたり、ガラス瓶のような形状のシェードでガレージ風のインテリアに合わせたりすることもできます。

コードの長さが調整できるタイプが多く、ダイニングテーブル上を照らして料理を明るく照らしたり、天井を暗めにしたムードのある部屋作りをしたりする時に使いやすいのが特徴。

光源を複数備えたシャンデリアタイプを使うことで、高級感のある部屋作りもできます。

また、有名なペンダントライトとして、ルイスポールセンが挙げられます。

スポットライト

スポットライト
(画像出典:https://shopping.yamagiwa.co.jp/

スポットライトは、部屋の一部をピンポイントに照らすのに適しており、配線ダクト式のタイプは美術館で見ることも多いでしょう。

住宅・賃貸で使う際には、天井からレールを吊るして可動式のスポットライトを付けたり、フランジ式の壁に設置したりするタイプがあります。

リビングのテーブルだけを照らしたり、観葉植物や壁に飾っている絵画を照らしたりできるのが特徴です。また、スポットライトで多方向から照らすことで陰影を楽しめます。

建築化照明

照明の光る部分(光源)を隠しつつ、壁や天井を照らすことで部屋を明るく見せる照明を建築化照明と言い、以下の3種類があります。

コーブ照明
コーブ照明(画像出典:https://www.lixil.co.jp/square/articles/017/
  • コーブ照明は、天井を照らすタイプ
  • コーニス照明は、光源から壁を下方向に照らすタイプ
  • バランス照明は、光源から壁を上と下方向の両方に照らすタイプ
コーニス照明
コーニス照明(画像出典:http://webcatalog.koizumi-lt.co.jp/jirei/

コーブ照明やコーニス照明は折り上げ天井など、照明を隠すための段差に設置されることが多いのが特徴。

そのため、一般的な部屋よりも天井の高さが必要だったり、設置後は照明の交換や掃除がしやすいかといったことに気を付ける必要があります。

照明について知っておきたい関連用語

照明の種類の他にも、用語として知っておきたい項目を3つ紹介します

直接照明と間接照明

直接照明は、天井から部屋を照らすタイプであり、「全体照明」とも呼ばれます。
上記で紹介したシーリングライト、ダウンライト、ペンダントライトが当てはまり、どれも部屋全体を照らすタイプの照明です。

間接照明は、天井や壁を照らすことで反射する光(明るさ)を利用することで照らすタイプで、まぶしさを抑えられる他、照らす場所に影ができるため立体感を感じさせるのが特徴です。直接照明よりも柔らかい光となるため、落ち着いたインテリア作りに欠かせません。

間接照明は、上記で紹介したスポットライト、建築化照明の他、フロアライト、スタンドライト、フットライトといった照明があります。

例えば、寝室で間接照明を使うことで、程よい暗さの部屋にできるためリラックスができますよ。

インテリアコーディネーターとして、部屋や時間帯で直接照明と間接照明の使い分けを知っておくのもポイントです。

照明の色(電球色や昼光色)

照明には光の強さだけでなく、「色温度」という光の色合いの違いがあります。

色温度
(画像出典:環境省「あかり未来計画」)

色温度の単位は「K(ケルビン)」で、値が低いほど暖色系の色、値が高いほど青みがかかった色です。
日中は色温度が12,000Kと言われており、照明の種類は以下の3つに分けられます。

  • 電球色は、オレンジに近い暖色
  • 昼白色は、太陽の明るさに近い自然な光の色
  • 昼光色は、日中の自然な光の色に近くて昼白色よりも少し青みがある

先ほどの寝室の例で考えると、寝るためには部屋の明るさだけでなく、色温度も下げるのがおすすめです。逆に起きる際には日中の光に近い色温度の方が目覚めやすいため、曇りや雨の日はシーリングライトで寝室をパッと明るくすると良いでしょう。

白熱電球・蛍光灯・LED

最近ではLED照明が主流となりつつありますが、従来の家屋では白熱電球と蛍光灯も使われます。

  • 白熱電球は、比較的温かみのある色で、1,000~3,000時間使用できる
  • 蛍光灯は、電球色など種類が選べて、6,000時間以上使用できる
  • LEDも電球色の種類が選べて、4万時間以上使えるとされ、消費電力が少ない

様々な家やインテリアと関わる上で、照明の使用時間や種類を知っておくと提案のしやすさも上がるでしょう

まとめ

照明の種類は一般的なシーリングライトやペンダントライトだけでなく、スポットライトや建築化照明といったタイプもあります。普段は見かけないタイプの照明でも、名前を知っておくことで、お店で見かけることもあるでしょう。

インテリアコーディネーターの試験で出題されることも踏まえて、照明の特徴や知っておくと良い関連用語も覚えておいてくださいね。

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