間取りの失敗事例3!後悔しないための解決策

間取りを考える

間取りを計画するとき、立地条件や周辺環境、生活スタイルを想定することが重要です。
しかし、何度も考え作りこまれた間取りであっても、「失敗した」と後悔する声は少なくありません。

考えた間取りが実際に形となり、その空間を使ってみて初めて気づくことは多いもの。
たとえば、部屋の明るさや温度、音の響きなどの感覚に対するものは、図面上では分かりづらいでしょう。

この記事では、間取りの失敗事例と解決策をご紹介します。
後悔したポイントを知ることで、実際に生活したときの課題になりやすい部分を把握し、同様の失敗を回避しましょう。

これから間取りを検討する際の参考にしてみてください。

目次

間取りの失敗 ①暗いリビング

暗いリビング

落ち着きのある空間を演出するために、あえて『暗い』空間を計画するケースもあります。しかし、家族が集うリビングは明るく心地よい空間が理想的。

外からの視線を気にして窓を小さくしたり、近隣の建物が影響して陽の光が入りにくい土地の場合、意図せず暗いリビングとなり「失敗した」という後悔の声をききます。

立地条件にあわせて、間取りに採光をとる工夫を取り入れましょう。

  • 中庭から採光をとる
    吹き抜けや天窓を設ける
  • 外からの視線が気になる場合、プライベートな屋外スペースとして中庭を計画し、L字型やコの字型などの間取りを採用することで採光が確保できます。

また、日差しは高い位置から差し込むため、吹き抜けや天窓を設けるのも有効な手段です。

中庭と間取りの種類

人通りの多い道路に面する立地であれば、外からの視線が気になるもの。
中庭を設けることで外からの視線をさえぎることが可能です。

中庭を囲むようにL字型・コの字型・ロの字型の間取りを考えると、窓に面する部分が多く取れるため、プライバシーを守りつつしっかりと採光が確保できます。

ただし、四角の間取りと異なるため、プランニングは複雑になります。
また、窓が多くなるため、断熱対策も必要です。

L字型

三角形などの変形地でも、L字型の間取りは敷地を有効活用しやすいでしょう。
縦方向と横方向で、リビングなどのオープンスペースと、プライベート空間を分けられます。

中庭と間取りL字型

コの字型

中庭を3方向から囲うような間取りです。
プライバシーを確保しつつ、外からも内からも出入りできる中庭がつくれます。

中庭と間取りコの字

ロの字型

中庭が完全に住宅で囲まれた間取りです。
水はけが悪くなりやすいので、設計の際に配慮しましょう。

中庭と間取りロの字

吹き抜けや天窓で、高い位置から採光をとる

隣接する建物の影響を受けて、リビングが暗いと感じる場合もあるでしょう。
通常の窓だけでは採光がうまく取れない場合、吹き抜けや天窓の活用がおすすめです。
吹き抜けや天窓など高い位置の窓は採光をとりやすく、たとえば天窓の採光効果は、通常の窓の3倍になります。

吹き抜けを間取りに取り入れる際、気をつけたいのは以下の2点です。

  • 上階の床面積が減る
  • 暑さ、寒さ対策が必要

空間が上階とつながるため、上階部分の床面積が減ることになります。
必要な面積が確保できるよう注意しましょう。

また、あたたかい空気は上昇する性質があります。
夏場は吹き抜け上部が暑く、冬場は1階部分が冷えやすくなるでしょう。

シーリングファンをつけて空気を循環させたり、足元からあたたかく過ごせる床暖房を利用したり、快適に過ごせる工夫が必要です。
気密性・断熱性を高め、外気温を取り込まないような家づくりができると快適に過ごせます。

天窓を利用する際にも、直射日光対策としてブラインドを設置することをおすすめします。
手が届かない位置にあれば、電動のものを検討しましょう。

シーリングファンのある部屋

間取りの失敗 ②ランドリールームが使いづらい

共働き家庭が増え、洗濯の自由度があがるランドリールームの需要は高まっています。
しかし、「使いづらい」と間取りの計画に失敗して後悔するケースも。

  • 収納が遠い
  • 洗濯物が干しきれない
  • 乾きづらい
  • 来客時に使いづらい

せっかく計画したランドリールームが使えなければ、空間に無駄が生まれます。
最適な動線や広さに配慮して間取りを計画し、失敗のないプランニングを行いましょう。

ファミリークローゼットはランドリールームの近くに

『洗濯』にかかわる動作は、大きく以下の4つに分類されます。

  • 洗う
  • 乾かす
  • 畳む
  • 収納する
ランドリールーム近くのファミリークローゼット

洗濯を効率よく行い『時短』を重視するのであれば、『畳む』または『収納する』ところまでをまとめて計画することが大切。

ファミリークローゼットを設ける場合、ランドリールームの近くに計画するのがおすすめです。
ハンガーでかけて収納できると、畳む動作も軽減されます。

小さな子供が成長したときに収納スペースが確保できるか、ライフステージに合わせて使用できるか検討しましょう。

外干しするなら、屋外の近くに

洗濯物が多いときや天気の良い日、ランドリールームがあっても外に干したい場合もあるでしょう。
外干しが多ければ、屋外の物干しスペース近くに配置すると便利です。

外干しファミリークローゼット

ファミリークローゼットを設ける場合、外干しスペースとランドリールームの間に配置し、通り抜けできるウォークスルータイプの間取りもおすすめです。

使用する家電を想定してコンセントを配置

ランドリールームでは、衣類乾燥機や、除湿器、エアコン、サーキュレーターなどの乾燥させる家電が求められます。
また、アイロンがけの場所も事前に検討しておくと、利便性が高まります。

事前に必要な家電を想定し、必要なコンセントの数や位置を計画しておきましょう。

洗面台があれば来客時の動線も検討する

洗面所とランドリールームが一体の場合、来客があれば洗面台を使うためにランドリールームに通すことも想定されます。

一体型の場合、来客が多く気になる場合には、洗面台の配置も検討しておきましょう。
玄関前や廊下、またはリビングに『セカンド洗面台』を配置するケースも増えています。

また、ランドリールームにはスロップシンクを設け、洗面台は別室に配置する事例も挙げられます。

間取りの失敗 ③キッチンやパントリーの動線

食材の買い出しから帰宅して、「キッチンやパントリーまでの距離が長い」のも後悔するポイントの一つです。
効率の良い買い出し後の帰宅動線も、間取りの失敗をなくすためのポイントとなります。

キッチンとダイニングを横並びに配置した場合、ダイニングを回り込んでキッチンへ入る必要があり、奥まった場所になります。
回遊性のある間取りを計画すると使い勝手がよくなります。

また、玄関とキッチンを、ウォークスルーでつなげたパントリーは、最短距離で食材の収納が行えます。

まとめ

間取りの計画で後悔しないよう、失敗事例を参考にしつつ計画しましょう。
自分で検討するのが難しい場合には、建築士やインテリアコーディネーターなどの専門家に相談するのも一つの方法です。

  • 暗い部屋を明るくする、内装の色選び
  • 湿気の多いランドリールームに適した壁紙選び

間取り以外の様々な観点から、より良い暮らしを実現するアドバイスが受けられます。
家づくりに失敗して後悔しないよう、様々な意見を参考に間取りを考えてみてください。

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