映画やSNSで見かける、アメリカやヨーロッパの古い建物や素敵なインテリア。
こんなお家に住んでみたいと思ったことはありませんか?
欧米では古い建物を活かしながら、リノベーションをして暮らすのが一般的です。
最近では日本でも、自分好みのお部屋に住みたいと、中古物件を購入してリノベーションを選ぶ人が増えています。
欧米では、どのようなリノベーションが行われているのでしょうか。
ここでは欧米のリノベーション事情や人気のDIY、お気に入りの家具の見つけ方について、ご紹介します。
リノベーションとは
古い建物や住宅を改修・再生し、現代的な住環境に合ったリフォームを行うことを意味します。
壁の塗り替えや、床の張り替え、キッチンやバスルームを設置すること、窓やドアの交換、トイレなどの水回りの設備や、電気・ガスなどの配管を新しくすること、断熱材を入れること、などがあります。
リノベーションの意義
既存の建物に新しい機能や価値を加えることで、古い建物や住宅を活かし、新しいライフスタイルに合わせた住環境を創り出すことができます。また、リノベーションによって建物や住宅の価値を上げることもできます。
古い建物をリノベーションして再利用することは、SDGsの観点からも、地球環境への貢献や、歴史的な建物を保存することによる文化財保護の意義などがあり、とても注目されています。
欧米と日本の住宅事情
欧米と日本では、価値観や住宅事情が大きく異なります。
欧米では古い家ほど価値がある
欧米、特にヨーロッパでは、古いものを大切にして暮らすという価値観が、生活全般に根付いています。
現在流通している多くの住宅が、中古住宅です。石造りやレンガ造りの家が多く、日本の木造住宅と比べると圧倒的に劣化しにくいため、新しい家を建てることは一般的ではありません。
なかには築100年を超える家もあり、特に古くて価値のある家は法律で守られ、取り壊したり、外観を改築することは禁止されています。
実際に、メンテナンスをきちんとして、インテリアにも手をかけた家は、住宅としての価値が下がることはなく、購入した時よりも、価格が高くなることもあります。
また、住んでいた家を売る時に、より高く売れるようにと、リノベーションをすることもあります。
「住まいはその人を表す」と考える欧米人
欧米では、家は自分たちのスタイルや個性を表すもの、と考えられています。家族や友人を家に招いて、大切な人と心地よい時間を過ごす場所でもあります。
ライフスタイルや趣味、好みに合わせてデザインし、自分らしいインテリアの中で暮らすことを、とても楽しんでいます。
欧米では、人に頼むよりも、まずは自分でDIY
家は自分で育てていくものであり、こんなインテリアにしたいと思いついたら、誰かに頼むよりも、まず自分で手を動かして、どんどんインテリアを変えていきます。
DIYをしたり、日常的にメンテナンスに手をかけることは、欧米人にとっては、ごくあたりまえのことなのです。
日本の住宅事情
日本では、家を買うといえば、新築住宅を建てる人が多く、古い家はまだ住めるにもかかわらず、取り壊されてしまいます。
家を建て替えるサイクルがとても早いので、たくさんの住宅メーカーやリフォーム会社があります。リノベーションをする時には、DIYをするよりも、リフォーム会社に要望を伝えて、見積もりをもらうのが一般的です。
欧米のDIYについて
DIYは、アメリカやカナダ、ヨーロッパの中では、イギリスやドイツ、フランスなどで人気があります。
自分で何かを作ることや修理することが文化的に根付いていて、DIYに必要な道具や材料を販売する大型のホームセンターや、DIY専門店もたくさんあります。
人気のDIY
ペイント
壁や家具をペンキで塗るのは、自分でできる一番簡単なDIYで、とても人気があります。
インテリアのイメージを変えてみたいと思ったら、ホームセンターやペイントショップでペンキを選びます。週末には、家族総出でペンキ塗りというのも、よく見かける光景です。
室内だけではなく、外壁や屋根を塗ってしまう、というプロ顔向けの人もいます。
日本の色合いとは違う、鮮やかな色や、雰囲気のあるスモーキーカラー、また左官のようなテクスチャーをつけられるものや、メタリック調など、さまざまな種類の塗料があります。
1色をシンプルに塗ったり、メタリック調や石材、モルタル調の風合いを出したり、ムラ感や刷毛目でテクスチャーを付けていく特殊塗装も、最近では注目されています。
壁紙をはる
ペイントに加えて、お部屋の雰囲気を変えたい時には、壁紙を貼る方法もあります。海外の壁紙は日本のものより幅が狭く、DIYに向いていると言われています。
お気に入りの家具の見つけ方
休日は、アンティークマーケットへ
立派なアンティークからガラクタまで、さまざまなものが並んでいます。
自分にとっての掘り出し物を見つけるために、時間をかけてゆっくりと見て歩きます。お気に入りのものを見つけたら、何時代のものか、どこで使われていたかなど、店主さんからモノにまつわるストーリーを聞くのも、楽しい時間です。
使わなくなったものは、チャリティショップへ
チャリティショップとは、家庭でいらなくなった衣服や家具などの中古品を販売するお店で、欧米では街中でよく見かけます。
売上の一部が、慈善団体や社会福祉団体などのチャリティー団体に寄付され、商品がリサイクルされることで、環境保護や社会貢献に役立っています。
街角にあるお店を覗いてみたら、思いがけないものが見つかるかもしれません。
使わなくなったものをお店まで持っていかなくても、ご自由にどうぞ!と張り紙をして家の前に置いておくと、翌朝にはなくなっている、なんていうこともあるそうです。
家族に引き継がれるアンティーク
北欧では、初任給をもらったら、お気に入りの椅子を一脚買う、という話を聞いたことがあります。
ひとつひとつお気に入りの家具を手に入れて、大切に使いながら次の世代へ引き継いでいきます。
受け継いだ古いものと、新しいものを組み合わせて、その人らしいインテリアが作られていきます。
まとめ
古い家を壊して新しく建てるのは、環境に大きな負荷がかかります。
これからの時代、日本でも中古住宅をリノベーションするという考え方が、ますます広がっていくのではないでしょうか。
海外の素敵なインテリアを眺めながら、欧米の古いものを大切にする価値観も、自分たちの生活に取り入れていきたいですね。
私達も、自由な発想でリノベーションしてみませんか。
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