「リノベーションをするときにホームインスペクション(住宅診断)は必要なの?」
「ホームインスペクションをするメリットは?」
中古住宅のリノベーションを検討している方の中には、このように考えている方もいるのではないでしょうか。
そこで、この記事では中古住宅をリノベーションする際にホームインスペクションをするメリットについて紹介しています。
中古住宅のリノベーションを検討している人にとって有益な情報を記載していますので、最後までご覧ください。
ホームインスペクションとは
ホームインスペクションのメリットを紹介する前に、まずホームインスペクションの意味を解説します。
ホームインスペクションとは住宅診断のことで、インスペクターと呼ばれる専門家が住宅の老朽度や欠陥の有無などを調査し、修繕が必要なタイミングなどについてアドバイスをしてくれます。
経年劣化の進み方は物件によって大きく異なるため、中古住宅をリノベーションする前に現状の住宅の状況を正しく把握しておくことが大切です。
日本ではホームインスペクションという言葉に聞きなじみがない人も多いかもしれませんが、中古住宅の流通が活発なアメリカではホームインスペクションが広く普及しています。
ホームインスペクションの実施が義務付けられていないため、実施するかどうかは売主や買主の自由ですが、さまざまなリスクを避けるためにも実施をすることをおすすめします。
ホームインスペクションのメリット
ホームインスペクションをするメリットは以下の5つです。
- 購入前に住宅の状態を把握できる
- 住宅価格が適正か判断できる
- 住宅引き渡し後のトラブルを回避できる
- リフォームの時期を計画しやすい
- 瑕疵保険に加入できる
順番に見ていきましょう。
購入前に住宅の状態を把握できる
ホームインスペクションをする1つ目のメリットは、購入前に住宅の状態を把握できることです。
中古住宅特有の劣化や欠陥は入居後の安全性に関わるため、購入前に住宅の状態を把握しておくことをおすすめします。
たとえば、住んでいるだけでは目視で確認ができない床下の劣化状態は建物の耐久性にも大きく影響を与えます。
中古住宅を購入する前に売主がホームインスペクションをしていれば、住宅の状態を把握して安心して購入することができます。
住宅の価格が適正か判断できる
ホームインスペクションをする2つ目のメリットは、住宅の価格が適正か判断できることです。
リノベーションをする前にホームインスペクションを実施することで、劣化状態なども加味した住宅の適正価格を判断できます。
中古住宅を購入してから住宅の劣化状態などがわかると、リノベーションしたい設備などの他に修繕費用などもかかってしまいます。
反対に、売主としてもホームインスペクションをしていれば「状態が良い物件」として売却できるため、高めの価格設定をすることができるでしょう。
住宅引き渡し後のトラブルを回避できる
ホームインスペクションをする3つ目のメリットは、住宅引き渡し後のトラブルを回避できることです。
中古住宅を購入した後に想定外の瑕疵などが発覚した場合、売主と買主でトラブルになる可能性があります。
売主の瑕疵による費用を買主が負担する必要もなく、債務不履行で売主に責任を追及することになります。
住宅を引き渡した後にトラブルにならないためにも、売買前にホームインスペクションをしておくのが良いでしょう。
リフォームの時期を計画しやすい
ホームインスペクションをする4つ目のメリットは、リフォームの時期を計画しやすいことです。
住宅の劣化には、度合いによって緊急で修繕する必要があるものとそうでないものがあります。
目視では確認できない箇所の劣化状況も合わせて専門家に調査してもらうことで、購入時に修繕するべきなのか数年後に修繕するべきなのかを判断できます。
そのため、自分のライフプランや貯金の状況を考慮してリフォームの時期を計画することができます。
瑕疵保険に加入できる
ホームインスペクションをする5つ目のメリットは、瑕疵保険に加入できることです。
瑕疵保険とは、購入した住宅に重大な欠陥などが見つかった場合に補修費用などを補填してくれる制度です。
瑕疵保険は中古住宅だけではなく新築住宅も加入対象となりますが、中古住宅の場合は耐震性や劣化の基準をクリアする必要があります。
本来であればこの基準をクリアするための検査がありますが、ホームインスペクションをすることで検査を省略できます。
ホームインスペクションをする3つのタイミングとは
ホームインスペクションをする以下3つのタイミングについて紹介します。
- リノベーションをする前
- 解体後
- リノベーションの完了後
順番に見ていきましょう。
リノベーションをする前
1つ目は、リノベーションをする前です。
建物のプロであるホームインスペクターが建物の状態を判断することで、緊急で修繕が必要な箇所をアドバイスしてくれます。
また、ホームインスペクションをして明確になった修繕箇所が見積もりに反映されているかも判断ができます。
リノベーションをしたい設備と合わせて、修繕箇所が反映されているかしっかりと確認しましょう。
解体後
2つ目は、解体後です。
リノベーションの業者が解体した状態で調査することで、シロアリの被害や腐食、雨漏りなど普段目視で確認できない不具合を発見します。
普段目視で確認ができないため、売主や業者に隠蔽されてしまうと気づかないまま住宅の劣化が進行します。
劣化の進行が早まることで建物の寿命も短くなってしまうため、解体後にホームインスペクションをして、普段確認できない箇所も念入りに調査してもらいましょう。
リノベーションの完了後
3つ目は、リノベーションの完了後です。
リノベーションが完了すると発注者の立ち会いを行い、発注した工事内容と相違がないかを確認します。
その際にホームインスペクターが同席することで、リノベーション後の建物の状態について専門家の目線で調査をしてくれます。
まとめ
今回の記事では、中古住宅をリノベーションするときのホームインスペクションの必要性について紹介しました。
結論、売主にとっても買主にとってもメリットがあるためホームインスペクションを実施するのがおすすめです。
ホームインスペクションを実施して住宅引き渡し後のトラブルを回避しましょう!
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